警察庁は2010年10月28日、出会い系サイト以外のサイト(非出会い系サイト)における事件の発生状況を発表した。それによると、2010年上半期に非出会い系サイトで被害に遭った18歳未満の少女ら(以下「児童」)は601人。事件のおよそ半数は、モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)によって「健全」と認定されたサイトだったという。
警察庁によれば、児童を対象にした性犯罪などは、いわゆる出会い系サイトでは減少しているもの、非出会い系サイト(SNSなどのコミュニティサイト)では大幅に増加しているという。非出会い系サイトにおける2010年上半期の検挙件数は760件。そのうちの367件は、EMAが「健全」だと認定したサイトだった。
EMAとは、携帯電話向けコンテンツの健全化を目指し、2008年4月に設立された第三者機関。EMAが定めた「コミュニティサイト運用管理体制認定基準」に基づき、Webサイトの健全性を審査する。EMAに「健全サイト」と認定されたサイトは、携帯電話事業者が実施するフィルタリングサービスの対象外。フィルタリングサービスを利用していても、健全サイトは閲覧できる。
つまり、367件の被害については、フィルタリングサービスを利用していても防げなかったことになる。とはいえ、被害に遭った児童の9割以上は、フィルタリングサービスを利用していなかった。
【日本経済新聞】
非出会い系サイトで被害に合っている未成年が増加してきています。
健全と認定されているのだから信じてしまいますよね…。結局、自分で判断でしないといけないってことですかね。