わいせつな画像などを載せているインターネットの有害サイトを、色づかいや広告の数など見た目の特徴から短時間で検出する技術を、KDDI研究所と情報通信研究機構が開発しました。
この技術は、わいせつなサイトや出会い系サイトなどの多くが、ピンクや黒などの色を使っていることや、広告を多く掲載していることに注目して、サイトの色づかいや広告の数などから、青少年に有害なサイトかどうかをコンピューターが自動的に判断するものです。これまで有害サイトの検出には、人が実際にサイトを見て判断する方法や、サイトに掲載されている文章をコンピューターが分析する方法などがありましたが、時間がかかったり、精度が低かったりなどの課題がありました。今回、研究グループが、サイトの色づかいや広告の数など26の特徴から分析したところ、およそ90パーセントの有害サイトを検出できたということで、グループでは来年度以降に実用化して、青少年が有害サイトを見ることができないようにする「フィルタリング」のサービスなどに活用したいとしています。システムを開発したKDDI研究所の池田和史研究員は「有害サイトが急速に増えているなかで、今回の技術を青少年が安全にインターネットを利用できる環境作りに役立てたい」と話しています。
【NHKニュース】
わいせつなサイトや出会い系サイトの有害サイトを見た目の特徴から検出する技術をKDDI研究所と情報通信研究機構が開発した。
健全なサイトまで有害サイト扱いされないのでしょうか…。