非出会い系、児童被害増 ゲーム、自己紹介…「軽さ」つけ込む


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携帯電話のゲームサイトや自己紹介サイト(プロフ)など「非出会い系サイト」を通じて犯罪に巻き込まれる児童や生徒の増加が続いていることが19日、警察庁のまとめで分かった。平成22年上半期の被害者数は、半年単位で初めて600人を超えた。出会い系サイトと違い保護者の認知度も低く、警察庁は危険性の周知徹底を図るとともに、サイト事業者に監視体制の拡充などを要請する。

無料ゲームサイトなどにはおしゃべり(チャット)や「友達」を探す機能があり、ゲームや趣味などのテーマで相手を探し、メールをやり取りできる。その後、実際に会う約束をするなど事実上の「出会いの場」になっている。

出会い系と違って防御意識が低いまま、軽い気持ちでメール交換を始め、年齢や男女を偽った相手に誘い出され、犯罪に巻き込まれるケースが目立つという。

こうした機能を知らない保護者は子供がゲームを楽しんでいると思い込み、見知らぬ人とメール交換していることに気付かない。また基本的に無料のため、高額料金の請求で発覚することも少ないという。

警察庁によると、「非出会い系サイト」に関する統計は平成20年から取り始めたが、被害児童・生徒数は20年上半期が388人、下半期404人、21年上半期545人、下半期591人、22年上半期601人−と増加の一途をたどっている。

20年は、減少傾向にある出会い系サイトの被害児童・生徒数を上回り、21年は約2・5倍、22年上半期は4・2倍になった。

22年上半期の罪名別では、青少年保護育成条例違反が378人で最も多く、児童買春107人、児童ポルノ83人、児童福祉法違反22人。悪質な刑法犯罪では強盗、放火、略取誘拐が各1人、強姦(ごうかん)5人、強制わいせつ3人で、性犯罪が大半を占めている。

被害者の年齢別では、13歳以下が63人、14歳121人、15歳137人、16歳154人、17歳126人で、出会い系サイトの被害者に比べ、低年齢化の傾向がうかがえるという。

こうしたサイトを規制する法律はなく、警察庁は被害が多発している9事業者にサイトの監視体制の拡充など自主的な取り組み強化を重ねて要請。「ゾーニング」と呼ばれる年齢層を分けた利用制限の導入なども求めていくとしている。

【産経新聞】


ニュース通訳

携帯電話のゲームサイトなどの「非出会い系サイト」を通じて、犯罪に巻き込まれる児童や生徒が増加している。

出会い系サイトと違って非出会い系サイトは、それほど危険がないという意識が高いのでしょう。


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